ご自宅で血圧測定を受ける様子(イメージ)

About

訪問診療と往診の違い

在宅医療には、大きく分けて「訪問診療」と「往診」の2つがあります。

訪問診療は、通院が困難な患者様に対し、事前に計画を立てて定期的に(月1〜2回程度)医師がご自宅へ伺うものです。病状の継続的な管理や健康維持、予防を目的としています。

一方、往診は、突発的な体調不良や急変時などに、患者様やご家族からの要請を受けて、医師が不定期に駆けつけるものです。

当院では、計画的な訪問診療を行いながら、緊急時の往診にも24時間体制で対応しております。

車いすを利用しながらご自宅で過ごす様子(イメージ)

Target

訪問診療の対象となる方

「よりそい四街道在宅クリニック」では、病気や障害により、お一人で病院やクリニックへ通院することが困難な方を対象に、医師が計画的にご自宅を訪問し、診療を行います。

「こんな状態でも診てもらえるのかな?」と迷われた際は、まずはお気軽にご相談ください。

🟢 訪問診療をご利用いただける主なケース

1. お身体の状態で通院が難しい方
  • 足腰が弱くなり、外出や公共交通機関の利用が困難な方
  • 寝たきりの状態、またはそれに近い状態の方
  • 退院後、ご自宅での継続的な医療ケアが必要な方
2. 認知症などで外出が困難な方
  • 認知症状により、ご家族の付き添いがあっても通院が大きな負担となる方
  • 慣れない場所(病院の待合室など)で待つことが難しい方
3. 医療機器の管理が必要な方(在宅療養)
  • 在宅酸素療法や人工呼吸器を使用している方
  • 胃瘻(いろう)や経管栄養、中心静脈栄養などの管理が必要な方
  • カテーテル(尿の管)の留置や、褥瘡(床ずれ)の処置が必要な方
4. 難病・がん・重度障害をお持ちの方
  • 厚生労働省が定める指定難病をお持ちの方
  • がん末期などで、住み慣れた自宅で最期まで自分らしく過ごしたい(看取りを希望される)方
5. 退院後のケア・リハビリが必要な方
  • 病院を出たあとの健康管理や、ご自宅での生活に合わせた医療的アドバイスが欲しい方
💡 「通院が困難」の基準について訪問診療には、特定の「介護度」や「疾患名」による厳格な制限はありません。 「一人で歩いて受診するのがつらい」「通院の準備だけで本人も家族も疲れ果ててしまう」といった状況も、大切な判断基準の一つです。

通院が困難かどうかの最終的な判断は医師が行いますが、まずはケアマネジャーさんや、当院へ直接お問い合わせいただければ、状況を詳しくお伺いいたします。

ご家族とご自宅でくつろぐ様子(イメージ)

Merit

患者さんのメリット

1. 住み慣れた環境での安心感

病院ではなく、ご自身のペースでリラックスして過ごせるため、精神的な安定や生活の質(QOL)の向上が期待できます。

2. 通院や付き添いの負担軽減

移動にかかる身体的・精神的な負担がなくなり、病院での待ち時間や感染症のリスクも減らすことができます。ご家族の付き添いの時間的・労力的な負担も大幅に軽減されます。

3. いつでも繋がる安心のサポート体制

定期的な訪問診療に加え、緊急時には24時間365日対応いたしますので、ご自宅でも安心して療養生活を送っていただけます。

Flow

訪問診療開始までの流れ

ご相談から診療開始まで、次の5つのステップで進めます。患者様の状態や退院予定に合わせて調整します。

書類が揃っていない場合や、ご利用を検討中の段階でもご相談ください。

STEP 1ご相談・依頼書のFAX送信

医療・介護関係者の方は、依頼書をご記入のうえFAXでお送りください。患者様・ご家族は、お電話やお問い合わせフォームでもご相談いただけます。

紹介状・薬剤情報・検査結果などがあれば、あわせてお送りください。FAX番号をご確認のうえ送信し、お急ぎの場合はお電話でもご連絡ください。

ご相談時にお知らせいただきたいこと
  • 患者様のお名前・生年月日・訪問先の住所
  • ご本人・ご家族などの連絡先と、主なご連絡窓口
  • 病気や症状、通院が難しい理由、必要な医療処置・機器
  • 現在の通院・入院先、退院予定日・開始希望時期
  • ケアマネジャー・訪問看護・薬局などの情報

看護・退院時サマリーも、お手元にあればお送りください。不足する情報は、必要に応じて関係機関と連携して確認します。

STEP 2受入れの確認・日程調整

患者様の状態や訪問先を確認し、受入れの可否をご連絡します。受入れが可能な場合は、事前説明と初回診察の日程を調整します。

入院中の方は病院と連携します。退院前カンファレンスへの参加もご相談ください。依頼書の送信だけで受入れ・訪問日が確定するものではありません。

STEP 3事前訪問・ご説明・ご契約

医師の初回診察前に、事務スタッフ等がご自宅などへ伺います。診療の進め方・費用・お支払い・緊急時の連絡方法をご説明し、ご納得いただいたうえで契約・同意の手続きを行います。

普段のご様子がわかる方の同席をお願いする場合があります。診療に関する専門的なご質問は、医師に確認してお答えします。

事前訪問までにご準備いただくもの

保険・医療費助成

  • マイナ保険証、または有効な資格確認書
  • 介護保険被保険者証・負担割合証(お持ちの方)
  • 各種医療受給者証・医療費助成の受給者証、限度額適用認定証など(該当する方・お持ちの方)

診療に関する資料

  • 紹介状(提出済みの場合は不要)
  • お薬手帳・薬剤情報など、使用中のお薬がわかるもの
  • 退院時の書類・検査結果(お持ちの場合)
  • ケアマネジャー・訪問看護・薬局などの連絡先

契約・お支払い

  • ご家族などの緊急連絡先
  • 口座振替に使用する金融機関名・支店名・口座番号・口座名義がわかるもの
  • 金融機関へのお届け印・契約用の印鑑(必要な場合は事前にご案内します)

すべてを新たに取得する必要はありません。必要な書類やマイナ保険証の確認方法は事前にご案内します。書類がない場合や同席が難しい場合もご相談ください。生活保護などの公費制度をご利用の方は、ご相談時にお知らせください。

STEP 4医師の初回診察・診療計画

医師がご自宅や入居先で診察し、病歴・お薬・生活状況・ご希望を確認します。訪問頻度や検査・処置を相談し、一人ひとりに合った診療計画を立てます。

STEP 5定期的な訪問診療の開始

計画に沿って医師が定期的に訪問します。訪問看護・ケアマネジャー・薬局などと連携して療養を支え、体調の変化や夜間・休日の連絡方法もご案内します。

Faq

よくある質問

医療・介護関係者様向け Q&A

【診療・体制について】
Q紹介状(診療情報提供書)がなくても相談可能ですか?
A
はい、可能です。 スムーズな診療開始のためには情報提供書があることが望ましいですが、かかりつけ医がいない場合や急ぎのケースもまずはご相談ください。主治医意見書の作成に係る診療についても柔軟に対応いたします。
Q退院カンファレンスへの参加はお願いできますか?
A
積極的に参加させていただきます。 入院中のご様子を直接伺うことで、住み慣れた場所での生活へスムーズに移行できるよう、多職種との連携を重視しております。
QICTを用いた情報共有には対応していますか?
A
対応しております。 多職種連携ツールを活用し、リアルタイムな情報共有を行うことで、迅速かつ密なチーム医療を構築いたします。
【対応可能な処置について】
Qどこまでの医療処置・管理が可能ですか?
A
経管栄養(胃ろう・腸ろう)、在宅酸素、人工呼吸器管理、中心静脈栄養(IVH)、カテーテル管理、褥瘡処置、在宅での輸血や腹水穿刺等の緩和ケアなども幅広く対応いたします。 ※経鼻胃管の交換など、一部の処置については事前の調整が必要ですので、まずはご相談ください。
Q急な退院が決まった場合、当日の対応は可能ですか?
A
柔軟に対応いたします。 「自宅に帰りたい」という患者様の想いを実現するのが当院の使命と考えております。状況によっては退院当日の診療も行います。

患者様・ご家族様向け Q&A

【導入・訪問について】
Q訪問診療を始めるにはどうすればいいですか?
A
入院中の方は病院の「地域連携室」や「相談窓口」へ、既にご自宅で介護サービスを受けている方は担当の「ケアマネジャー」さんにご相談ください。当院へ直接ご連絡いただいても構いません。
Q一人暮らしですが、最期まで自宅で過ごせますか?
A
可能です。 多職種と共同で、患者様が安心して過ごせる環境をつくります。ICTを駆使して各専門スタッフと密に連絡を取り合い、お一人でも不安のない体制を構築いたします。
Q訪問の日時は指定できますか?
A
スケジュールを立てて定期的に訪問いたしますが、患者様・ご家族のご予定に合わせて柔軟に調整いたします。遠慮なくご相談ください。
【費用・薬・検査について】
Q費用はどのくらいかかりますか?
A
診療内容や保険の種類によりますが、後期高齢者(1割負担)の方で月2回の定期訪問の場合、概ね7,000円前後が目安となります(お薬代・検査代は別途)。詳細な費用については、事前のご相談時に丁寧にご説明いたします。
Qお薬はどうやって受け取ればいいですか?
A
当院から処方箋を発行いたします。ご家族が薬局へ取りに行かれるほか、薬剤師によるご自宅への配達・服薬管理(訪問薬剤管理指導)をご利用いただくことも可能です。
Q自宅でどのような検査が受けられますか?
A
血液検査や尿検査、超音波検査(エコー)、心電図、感染症の迅速検査などが可能です。当院で実施が難しい検査が必要な場合は、適切な連携医療機関をご紹介します。
【緊急時・その他】
Q夜中や休日に容体が急変したら?
A
24時間365日対応しております。 まずは当院へご連絡ください。お電話で様子を伺って対処法をお伝えし、医師が必要と判断した場合は往診にお伺いします。 ※緊急時の往診対応は、原則として定期訪問を行っている患者様が対象となります。
Qがんの痛みやつらさを和らげてもらえますか?
A
当院はご自宅での緩和ケアに力を入れています。 適切な痛み取り(疼痛管理)を行い、患者様が住み慣れた場所で、その方らしく穏やかに過ごせるようサポートいたします。